menu
ログイン
ログインするとより便利に!
会員登録がお済みでない方はこちらから
  1. トップ
  2. コラム
  3. 求める人物像として「素直さ」を定義するにはどう考えればよいのか?

求める人物像として「素直さ」を定義するにはどう考えればよいのか?

小緑 直樹
小緑 直樹
2013年9月10日
ビジネスという文脈において「素直」という言葉が持つ意味は、さまざまです。

真っすぐ

新卒採用において、自社が求める人物像を明確にする際に「素直さ」をどう定義すればよいのでしょうか?


「素直さ」を求める人物像として定義するにはどう考えればよいのか?の回答

各社の採用活動の現場では求める人物像を明確にする動きが活発になっている。

当然、企業によってその求めている学生は変わるのだが、多くの企業から「素直さを持った学生が欲しい」という声を聞く。そして、よくよく聞いてみると、会社によってその「素直さ」の定義は違う。

時代の移り変わりが急スピードになっている今の世の中、この「素直さ」がより必要な能力になることには自分も異論はない。しかし、この「素直さ」という言葉だけが一人歩きした状態で、しっかりと定義化されていない状態には警鐘を鳴らしたい。

「素直さ」と一言でいっても、人によって色々な捉え方ができてしまう状態では、当たり前であるが、面接官によって「素直さ」への評価基準がバラバラになる。そうならないように、自社における「素直さ」とはどのようなものなのかをしっかりと定義づけることが大切である。

私は、「素直さ」について、下記のように考えている。

素直さの図

図の通り、素直さとは「あらゆる刺激を受け入れることができる力」であり、その「あらゆる刺激」という点は、大きく分けると3つに分かれる。

①「環境や変化」
②「(自分とは異質な)他人や意見」
③「現実の自分」

全ての要素を踏まえた「素直さ」を求める会社もあるが、どの「素直さ」を重視するのかは以下のように会社によって異なってくるだろう。

市場環境や事業戦略の変化、あるいは、住む環境や生活スタイルの変化を柔軟に受け入れることが得意な人が活躍する会社であれば、「環境や変化」を受け入れることができる力を素直さとして重視するだろう。

自分とは年代、文化、立場、考え方が違う人やその人の意見も受け入れられることができる人が活躍する会社では、「(自分とは異質な)他人や意見」を受け入れることができる力を素直さとして重視するだろう。

現在の自分自身の能力や性格、長所短所を受け入れることができる人が活躍する会社では「現実の自分」を受け入れることができる力を素直さとして重視するだろう。

上記の内容を深めてさらに考えると「素直さ」は色々な言葉に置き換えることができる。

素直さ
=「環境や変化」を受け入れることができる力
柔軟性・・・①

素直さ
=「(自分とは異質な)他人や意見」を受け入れることができる力
傾聴力・・・②

素直さ
=「現実の自分」を受け入れることができる力
自己認知成長力・・・③

そして、①②③全て含めて、成長力

これらの能力は、これからの時代、どの企業でも必要な能力となってくるだろう。以前に、とある採用担当者の方と「素直さ」について徹底的に話をさせてもらったことがあるが、その方も「素直さ」の必要性を重要視しており、採用の現場でもこの「素直さ」を見抜くための工夫をされていた。

この「柔軟性」「傾聴力」「自己認知」「成長力」について、それぞれ見ていきたいと思う。

<柔軟性>
環境や状況の変化に柔軟に対応できるという意味での柔軟性。時代の移り変わりが急スピードになっている今の世の中、『自分に合った環境』というより『環境に自分を合わせる』という人材が求められている。ある人事の方は「慣れない環境だとしても、まずは身を置いて目の前のことに一生懸命がんばれる人が結局は活躍している」とおっしゃっていた。

<傾聴力>
相手のことを心底理解するように話を聞くという意味での傾聴力。下記の「自己認知」と重なるが、素直な人を聞く耳を持っている。ある人事の方は「入社後、愚直に先輩の言うことを聞いて、その上で改善ポイントを見つけブラッシュアップできる人材は最短で成長している」とおっしゃっていた。(ちなみに、傲慢さがある人は、一見、人から話を聞いているようでも、心では「そうは言うけど自分の方が正しいでしょ」と相手の話を心底理解しようとしない傾向がある。)

<自己認知>
自分のレベルを良く理解し、現状で満足しないという意味での自己認知。つまり、素直な人は「井の中の蛙」にならない。逆に言うと「井の中の蛙」になっていないから素直に人の話を聞いたり、物事から学び取れるのだろう。ある人事の方は「お山の大将になっていては、登るべきもっと高い山が見えなくなってしまう」とおっしゃっていたが、まさに「自己認知」を表現するわかりやすい例である。

<成長力>
結局は「素直さ」がある人材は、謙虚で人の言うことも聞き入れ、そこから学習でき、さらに上を目指すからどこまでも成長する。一方、「素直さ」にかけると、人の言うことも傾聴できず、井の中の蛙の頑固者だと成長の伸びしろの限界が低くなる。仕事に慣れてきたり、成功体験が多くなると、謙虚な気持ちや素直さが欠けてくる。


このように、考えれば考えるほどに、採用の現場での見極めにおいて「素直さ」は重要な要素の一つであると言える。貴社においても、まずは、自社における「素直さ」の定義を明確にして頂きたい。そして、その上で選考過程にて

・環境や変化に対して柔軟に対応できた経験
・うまくいったことや成功したことに対してどんな見解を持っているのか
・自分の考え意見に固執した経験や、相手の意見を尊重した経験 


等々の要素を確認し、学生の「素直さ」を確実に見抜いて頂きたい。


ご案内

https://company.jobweb.jp/tagset/542


この記事を書いた人
小緑 直樹
小緑 直樹

株式会社アスタンス 代表取締役
株式会社ジョブウェブ シニアディレクター
公益財団法人日本ユースリーダー協会 上席研究員
英国GCC,Ltd認定ICCA-Japn国際キャリア・コンサルタントMaster

大学卒業後、採用・人材育成支援を行う株式会社ジョブウェブに新卒1号として入社。複数の事業部の事業部長、責任者を歴任する中で採用のコンサルティング案件を中心に90社以上の採用支援に携わる。大手グループ会社や自治体・公共関係組織を対象に採用理論・採用手法についての講演も多数実施。さらに大学やその他教育機関で年間700名以上の学生のリーダーシップ教育やキャリア支援教育を行う。 2012年6月に株式会社ジョブウェブを退職し、「株式会社アスタンス」を設立。企業の採用支援と学生のキャリア支援、双方の経験を活かし多数のプロジェクトを手掛ける。企業、学生への講演・研修数は全国にて年間70本以上実施。

お問い合わせ

採用メディアや、採用ツール、コンサルティングなどに関するご相談をお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ

資料ダウンロード

会社説明会ノウハウ集、就職活動調査による学生コメント集、企業調査や人事勉強会の資料など、採用お役立ち資料をダウンロードしていただけます。
資料ダウンロード

ジョブウェブについて

ジョブウェブは戦略人事を応援するパートナーです。
ジョブウェブについて詳しく知る