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事前準備と導入で行うこと〜面接官の役割その1「引き出すこと」(前編)〜

小緑 直樹
小緑 直樹
2015年3月27日

面接官の心得。面接の2つの目的と面接官の5つの役割でもご説明したとおり、面接官の役割は以下5つと考えています。
1.引き出すこと
2.評価すること
3.情報提供すること
4.つなぐこと
5.決断させること

その中で今回は【1.引き出すこと】についてお伝えします。

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引き出す技術は「見極め」「惹きつけ」両面に効く面接官の最重要技術

「暗記を感じさせる受け答えからは、本来の学生の姿が見えず、評価しようがない。」採用担当の方から、よく話を聞きます。面接ノウハウの情報が簡単に手に入る時代、学生も必死で面接対策をしています。

ただ、面接を通して収集するべき情報は、どこかのマニュアルに書いてある面接対策で着飾った学生の言動ではなく、学生本来の様子から「自社で活躍する可能性が高いかどうか」です。

つまり、面接官の重要な役割として、本来の姿や本音を引き出すことが求められます。それが、面接の目的の1つである【見極め】の精度も向上につながります。

それに加えて、学生の本音を引き出せると、面接のもう一つの目的【惹きつけ】にも大きく貢献します。

ジョブウェブが定期的に行っている学生アンケート調査によると、「志望度向上の要因」「内定先の決定要因」の上位(1,2位)に『面接の対応』が入ります。また、どのような面接の対応が学生の満足度を向上させるかというと、「面接官が親身に自分を理解してくれようとした」「面接官が自分をうまく引き出してくれた」といった面接官の【引き出すこと】に関係したコメントが多く並びます。学生の本来の姿や本音を引き出す面接は学生の志望度も向上させる重要なスキルになります。

そのような点からも学生の本来の姿と本音を【引き出す力】は、「見極め」「惹きつけ」両面に効く面接官の最重要技術とも言えます。


学生の本来の姿や本音を引き出す工夫

面接を分解すると、次の4つのプロセスに分かれます。

【事前準備】→【導入】→【情報収集】→【締めくくり】

これら、4つのプロセスそれぞれで、引き出す技術が必要になります。
1つずつのプロセスごとに【学生の本来の姿や本音を引き出す工夫】を見て行きます。

【事前準備】
学生の本来の姿や本音を引き出すために、事前準備として、大切なのは2つの設計です。それは【場の設計】と【面接の設計】です。

まずは、【場の設計】から。本音を出しやすくするために、面接会場の設計はとても重要です。
例えば、声が筒抜けのパーテーションだけの面接場では、隣の声が気になり集中できなかったり、本音を話しずらくなります。また、学生と面接官の距離が以上に離れているような面接では、必要以上に緊張を促進させ、余計に本来の姿が見えづらくなります。
そのような点から、自社の環境などを考慮し、学生の本音や本来の姿を引き出しやすい、面接会場の設計を考える必要があります。

次に、【面接の設計】です。これは当たり前のことですが、学生の本音を引き出せるように、事前に学生の情報(履歴書やエントリーシート)などを読み、引き出すポイントを整理したり、後述する面接の進め方をイメージし、面接の全体像を設計することです。
何よりもこのような面接の設計を通して、面接する学生に興味関心を持つことが重要です。その面接官の姿勢は学生にも伝わり、「もっと色々話したい」という意欲につながり、本音を聞き出しやすくなります。

【導入】
学生の本来の姿や本音を引き出すために、面接導入の際に効果的な3つの工夫を紹介します。それは【面接官の自己開示】と【面接の概観説明】と【話しやすい話題】です。

まずは【面接官の自己開示】から。人間は本能的に見たことがないもの、知らないものにたいしては不安を覚えます。学生にとっての面接官はまさにそれにあたります。ただでさえ、面接という環境下で緊張している学生なので、その不安や緊張を乗り除くことで、本来の姿を出しやすい雰囲気作りをすることが大切です。

具体的には、笑顔とお礼とパーソナル情報の開示が有効です。

言うまでもありませんが、笑顔は、学生の不安や緊張を取り除きます。

お礼は、面接に来てくれたお礼を面接官からはじめに伝えられると、学生は「迎え入れてくれた」「受け入れてくれた」という感情が強まり、より自分を発揮しやすくなります。
パーソナル情報の開示とは、面接官の個人的な一面が垣間見れるような自己紹介のことです。あくまでも学生の面接が目的の場なので、面接官の自己紹介が長すぎるのはマイナスにつながりますが、「履歴書にあったあなたの○○という趣味は自分の趣味でもある」といったことや、「家族が○人いて、会社の家族仲間とキャンプするのが楽しみ」といった面接官のパーソナルな一面は、学生との距離を近くし、学生の話しやすい雰囲気を醸成します。

次に、【面接の概要説明】です。人間はゴールや全体像が見えないものに不安を覚えます。このことは「面接」にも当てはまります。「今日の面接がどのように進むのか、全体としてはどれくらいの時間なのか、何が聞かれるのか?」面接の情報が何もなかったら、学生の不安感は増し、本来の姿が見えづらくなります。

ですので、面接の導入の際に、「ご安心下さい。本日の面接では難しい質問などはありません。30分間、お互いのコミュニケーションを通して、より深く知り合える場になればと思っています。よろしくお願いします」といった、面接の概要説明があると、学生も落ち着いた状態で面接に望んでくれるようになります。

最後に、【話しやすい話題】です。学生にとっての第一声は最も緊張するものです。逆に第一声がスムーズに行えると、その後の面接ものってきて、どんどん学生の本来の姿が引き出せます。そのような点から、面接導入の初めの話題は、学生にとって話しやすい話題を提供することが重要です。例として天候や面接場所まで迷わなかったかといった話題がありますが、たくさんの会社が実際に使っている例でもあるので、避けた方が型にはまらない面接ができると思います。例えば、事前準備段階で、履歴書や面接学生の会社説明会参加時のアンケートのコメントを読んで、そこから拾い上げて、共通の話題で導入の雰囲気をつくるというのもいいと思います。


次の面接官の役割その1 「引き出すこと」(後編)では、面接プロセスの【情報収集】【締めくくり】においてどんな引き出す技術があるのか、お伝えしていきたいと思います。

この記事を書いた人
小緑 直樹
小緑 直樹

株式会社アスタンス 代表取締役
株式会社ジョブウェブ シニアディレクター
公益財団法人日本ユースリーダー協会 上席研究員
英国GCC,Ltd認定ICCA-Japn国際キャリア・コンサルタントMaster

大学卒業後、採用・人材育成支援を行う株式会社ジョブウェブに新卒1号として入社。複数の事業部の事業部長、責任者を歴任する中で採用のコンサルティング案件を中心に90社以上の採用支援に携わる。大手グループ会社や自治体・公共関係組織を対象に採用理論・採用手法についての講演も多数実施。さらに大学やその他教育機関で年間700名以上の学生のリーダーシップ教育やキャリア支援教育を行う。 2012年6月に株式会社ジョブウェブを退職し、「株式会社アスタンス」を設立。企業の採用支援と学生のキャリア支援、双方の経験を活かし多数のプロジェクトを手掛ける。企業、学生への講演・研修数は全国にて年間70本以上実施。

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