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面接官個人の情報提供スキル向上につながる準備とは~面接官の役割その3 「情報提供すること」 (後編)~

小緑 直樹
小緑 直樹
2015年5月26日

情報提供スキルこそ内定承諾率向上の鍵~面接官の役割その3「情報提供すること」(前偏)~』では、面接の情報提供スキルの重要性をお伝えし、『情報提供スキル向上の準備~面接官の役割その3 「情報提供すること」(中編)~では、その情報提供スキル向上のため、会社として準備できることをお伝えしました。

今回の後編では、情報提供スキルを向上させる【面接官個人として取り組む準備】をお伝えします。

「入社先への決定理由」や「志望度が上がった瞬間はどんな場面?」というアンケート調査をジョブウェブでは5年間同じタイミングで実施しました。結果、毎年変わらずに、「面接官に魅力を感じて」という内容が上位にランクインしていました。※この設問は普遍的な結果と判断し、現在は別テーマで調査を実施しています。

面接官の魅力を伝えるには、以前のコラムでお伝えした、『引き出す技術』(※参照:面接官の役割その1「引き出すこと」(前偏))で、「面接官が自分のことを理解してくれようとした」と学生が感じることや、面接官からの情報提供で、「この面接官の方のように働きたい」、「この面接官の方と働きたい」などとロールモデル(目指したい人)のように学生が感じることが大切です。

ただ、会社の魅力の情報提供だけでは、なかなか「この面接官みたいに・・・」とはなりません。面接官は、会社の魅力も伝えつつ、面接官が自分自身のことを語ることで意欲喚起を行う必要があります。
仕事の魅力や人の魅力、企業の成長性など企業選びの軸は学生によって異なります。大切なことは、面接をしている学生の企業選びの軸に合わせて魅力を伝えていくことです。学生に応じて適切な魅力を伝えるための準備は、以下3つのステップです。
面接官の役割その3 「情報提供すること」 (後編)

面接官個人が取り組む3つの基本準備

面接官の魅力を伝えるために、面接官個人が取り組む基本準備として下記3つの整理をおすすめしています。
1)面接官自身の過去の整理 ~入社動機を具体的に語る~
2)面接官自身の現在の整理 ~仕事観を自分の言葉で語る~
3)面接官自身の未来の整理 ~生き方を自然に語る~

それぞれを下記に解説していきます。


1)面接官自身の過去の整理 ~入社動機を具体的に語る~

まずは、面接官自身の過去の整理を行います。生まれてから今までを振り返る壮大なものではありません。目の前の学生と同じ職業選択の瞬間に立ち戻り、「どのような経緯で、なぜ、この会社に決めたのか」入社プロセス~決定理由を整理します。面接官自身の就職や転職の節目における「この会社に決めたと」決断は、応募者が自社を選ぶ際の参考事例となります。

そして整理した内容は、具体的にストーリーを持って話すことが大切です。例えば、「どのような就職活動をしていたのか」「どのような会社選びの軸があったのか」「その中で自社とはどのようにして出会ったのか」「その時にどんな印象を持ったのか」「面接を進める中、事業や仕事の理解が進む中、どのような心境の動きがあったのか」「入社を決める場面での迷いや、決断を後押ししたものはなんだったのか」などを具体的に伝えます。

また、伝える際に重要なことは、面接で対話する学生の会社選びの軸を踏まえた話をすることです。目の前の学生が社風を重視している場合、面接官ご自身が惹かれた社風を重点的に話すと効果的です。


2)面接官自身の現在の整理 ~仕事観を自分の言葉で語る~

次に、面接官自身の現在の仕事観を整理します。昨今の就職観を問う調査データでも明らかですが、学生の「楽しく働きたい」「目的・意義を持って働きたい」「仕事を通して世の中や人に貢献したい」という志向は年々高まっています。

そのような中、目の前の面接官から「仕事がつまらなそうな様子」や「仕事への意欲が低い様子」は学生の志望度を下げます。有名なレンガ積み職人の話で言う「単なる作業」としてレンガを積むのか、「人々を救う歴史に残る偉大な大聖堂を作る」としてレンガを積むのか、その働く様子の差は歴然です。

つまり、今の仕事について「現実の具体的な業務の様子」だけでなく、「その仕事の意義や意味」、「その仕事は誰のどのような貢献につながっているのか」「その意義や意味についての自身の考え方、やりがい、しっくりきていること」などを自分の言葉で伝えていくことが大切です。


3)面接官自身の未来の整理 ~生き方を自然に語る~

最後に、面接官自身の現在~未来の人生観を整理します。自身の人生観を語り、学生が共感を抱くと、学生にとって面接官がロールモデル(目指したい人)となり、「この人が選んだ会社であれば面白いかもしれない」と大きな安心につながります。目指したい社員がいない会社は就職先として検討されにくいものです。

例えば、人生観を伝える際に「どんな生き方をしたいと思っているか?その生き方を体現する中で今の会社、仕事はどのような意味を持つか?」「会社の志と自分の志がどうリンクするか」「今の会社や仕事からどのような能力が身につき、どのように活かしていけるか」などを自然に語れることがゴールです。


面接のメインは引き出すこと。話過ぎには要注意

本面接コラムでも何度かお伝えしていますが、面接のメインは【引き出すこと】です。情報提供スキルが重要で、上記の3つで伝えたいことがたくさんあるからといって、面接官の話ばかりでは逆効果です。

重要なことは、学生が知りたい点について、より効果的かつ魅力的に情報提供できるかどうかです。

以下のようなよくある質問をもらった際に、合わせて上記3つを絡めて伝えていくことが自然です。

◎「なぜこの会社に入社されたのですか」
◎「仕事のやりがい教えて下さい」
◎「会社に入ってよかったことは何ですか?」
◎「入社前とのギャップを感じた点があれば、教えて下さい」
◎「将来の夢を教えて下さい」
◎「休日はどのようにすごされているんですか?」
◎「御社の今後の方向性を教えて下さい」
等々

学生が面接官に興味を持てば持つほど質問が来ます。その質問への返答を学生が魅力に感じれば、一層面接官への興味関心は大きくなり、会社の志望度も大きくなります。そのためにも、面接官自身の過去・現在・未来の整理をおすすめします。

面接官の役割その3【情報提供すること】は以上です。いかがでしたでしょうか。
これまで面接官の役割その1で【引き出すこと】、その2で【評価すること】とお伝えしてきましたが、その3では双方向のコミュニケーションの要素に触れてきました。

次回のテーマは、面接官の役割その4【つなぐこと】です。1回の面接では、聞けなかった点や、伝えきれなかった会社の魅力などを次回の面接官や採用担当につなぐことも重要な面接官の役割です。この役割について解説していきます。

面接官の心得コラム?面接の2つの目的と、面接官に必要な5つの役割? 目次はこちら
その他の面接の仕方、見極め方コラム一覧はこちら

この記事を書いた人
小緑 直樹
小緑 直樹

株式会社アスタンス 代表取締役
株式会社ジョブウェブ シニアディレクター
公益財団法人日本ユースリーダー協会 上席研究員
英国GCC,Ltd認定ICCA-Japn国際キャリア・コンサルタントMaster

大学卒業後、採用・人材育成支援を行う株式会社ジョブウェブに新卒1号として入社。複数の事業部の事業部長、責任者を歴任する中で採用のコンサルティング案件を中心に90社以上の採用支援に携わる。大手グループ会社や自治体・公共関係組織を対象に採用理論・採用手法についての講演も多数実施。さらに大学やその他教育機関で年間700名以上の学生のリーダーシップ教育やキャリア支援教育を行う。 2012年6月に株式会社ジョブウェブを退職し、「株式会社アスタンス」を設立。企業の採用支援と学生のキャリア支援、双方の経験を活かし多数のプロジェクトを手掛ける。企業、学生への講演・研修数は全国にて年間70本以上実施。

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