menu
  1. トップ
  2. コラム
  3. 自社に入る、入らないは考えず、学生の成功だけにフォーカスする。効率重視から、学生と向き合うスタンスへ。【人事インタビュー】Vol.15

自社に入る、入らないは考えず、学生の成功だけにフォーカスする。効率重視から、学生と向き合うスタンスへ。【人事インタビュー】Vol.15

佐藤 孝治
佐藤 孝治
2016年7月1日

他の人事が何を考えているのかを知りたい。
そのシンプルなニーズに答えるのが、本企画(人事インタビュー)です。

今回のテーマは「効率重視から脱却した採用スタンス」です。

わたくし、ジョブウェブの佐藤孝治が、「花まる学習会」を運営されている 株式会社こうゆう の新卒採用担当 臼杵さんに聞きした内容をご紹介したいと思います。参考になる情報があれば、ぜひ、自社の採用活動にお役立て下さい。

それではどうぞ。

自社に入る、入らないは考えず、学生の成功だけにフォーカスする。効率重視から、学生と向き合うスタンスへ。【人事インタビュー】Vol.15

インタビュー

佐藤 臼杵さんは大学卒業後はリクルートジョブズに就職されて、人材広告の営業をされていたんですよね?

臼杵 以前から教育に対する想いがありまして、一度、社会を知った上で教育業界に入りたいと思っていました。そこで社会人としてお客さんと一緒に採用の成功に向けて並走する経験を4年半やりまして、その後、花まる学習会に入りました。

佐藤 いざ自社の採用活動をするとなった時に、なかなかうまく行かなかったと聞きましたが。

臼杵 実際に、人事の立場になってみて、や、なんて難しいのかと。(苦笑

佐藤 そうですか。

臼杵 新卒採用は期間も決まっていて、学生とコンタクトできる数回が勝負ということで、どうしても営業ぽくなってしまうところもあり。

佐藤 といいますと?

臼杵 いかに学生を効率よく採るか、に終始していまうんです。。凝った定型文を作り込んだり。1人に1時間かけるよりは、30人に何かをやったほうがいいのではないか?と。営業的要素が加わってクロージングを早めにかけたり、学生に対するフォローは最低限になっていたなぁと。マルチタスクで仕事をしていたのもあり、マンパワーをいかにかけずに成果を出すか、が最優先事項になっていたんですよね。

佐藤 営業視点、まさに効率重視の動きですね。

臼杵 そこで、佐藤さんと出会って、そもそも人事のスタンスをくつがえされました。180度変わりましたね。

佐藤 初めてお会いした日にお食事に行かせていただいて、色々なお話をして盛り上がりましたね。

臼杵 佐藤さんのお話を聞いて、うちに入るか入らないかは二の次でいい、と思うようになり行動も変わりました。今までなら、学生の悩み相談を聞いて「それなら、うちにおいでよ」と言ってしまっていたところを、「あなたにはこういう良さがある。自分の人生だから自分の信じたところで頑張れればいい。どこに言っても応援したい」と伝えることができています。

佐藤 その学生さんは結局どうされたのですか?

臼杵 最後に、やっぱり花まる(花まる学習会)がいいと言ってお返事をもらえました。

佐藤 それは嬉しいですね。

臼杵 いままで内定辞退などの連絡も電話やメールが多かったのですが、今は直接会ってお話したいですという人が増えました。内定承諾書も直接渡しに行きたいと言われるようになり、学生との距離が近づいて来ていると感じます。

佐藤 コミュニケーションが変わると、そういうふうになっていきますよね。

臼杵 決めるのは学生自身で、我々人事ではない。就活サポーターというスタンスで彼らが一歩を踏み出せるようにエンパワーメントする。今、それがうちの会社の人事のスタンスになってきています。

佐藤 もともとそのような方だろうな、とはお会いした時に感じていました。 根本として、採用活動とはどういうことか、どう学生と向き合うか、をスタンスレベルで変容すると行動が変わりますよね。

臼杵 オートマチックになってたものが、やりがいに変わりましたね。大事にしたいスタンスが固まりました。

解説

インタビューはいかがでしたでしょうか? 新卒採用業務はとにかくプロセスが多岐に渡り、さらに兼務などでマルチタスク化すると仕事量は膨大なものとなります。採用目標人数という”ノルマ”を設定してしまうあまり、まさに営業活動のように、効率化を追及し、限られた時間内で成果を追い求めてしまう、というのは、今回お話を伺った臼杵さんに限ったことでは無いと思います。 流れ作業のように採用業務をこなしていくことに疑問を感じながらも、実際には、なかなかそのスタンスを変えるのは難しいことだと思います。このインタビューを読んで「それはすべての学生にはできない」と感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。 まるで「北風と太陽」の太陽のように、暖かく学生と向き合い、一人の人間として、その学生の成功にフォーカスしていく。一見遠回りのようですが、結果、学生との距離を縮め、最終的にはその企業を選ぶきっかけとなったり、その行動が採用担当者としてのやりがいにつながる。そして、何と言っても、真剣に向き合ってもらうことができた学生は、強い自信を持って社会に出ることができることでしょう。 採用業務は何を効率化し、何を敢えて属人的にやるべきでしょうか。 私たちは、学生や転職希望者など、求職者個人と接する活動に関しては、変に仕組み化せずに徹底してパーソナライズしていくのが良いのではないかと考えています。個々との向き合い方に対してパーソナライズを徹底するために、他の部分を仕組み化し効率性を推進していく。 何を効率化し、何を敢えて属人的にやるか。そこには各社の社風や価値観による違いが出るかもしれません。一度考えてみてはいかがでしょうか。


プロフィール

臼杵 允彦(うすき まさひこ)さん
株式会社こうゆう臼杵様

株式会社こうゆう 花まる学習会 新卒採用担当 就活で悩み過ぎてしまい、電車内でサラリーマンに「なぜ今の会社に決めたのか」インタビューを実行。一歩踏み出したら普段聞けないリアルなお話に感動して。総勢50人以上に直撃取材を行った。その行動がリクルート人事部長に気に入られ内定・入社。株式会社リクルートジョブズにて新規営業No.1・九州では全指標No.2の営業成績を出す。面白さが大変さを凌駕する4年半を駆け抜けた。ジョブズの死をきっかけに「今日人生最後の日だとしたら、今の仕事をやるのか」を毎朝、自問自答。半年後、教育への転身を決意。偶然見たソロモン流の花まる特集に心が揺さぶられ、2012年10月に花まる学習会へ転職。現在は、新入社員教育や約200名の子達(4歳児から小6まで)へ授業をしつつ、入社1年目から新卒採用に従事。

この記事を書いた人
佐藤 孝治
佐藤 孝治

株式会社ジョブウェブ 代表取締役会長
公益財団法人日本ユースリーダー協会 理事
一般社団法人アスバシ教育基金 理事

1972年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。就職活動後、大学4年生の96年10月ジョブウェブを創設。97年7月アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。99年10月ジョブウェブを法人化し代表取締役社長就任。以後、学生の就職支援と企業の採用支援を通じて、 学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。2013年7月より代表取締役会長に就任。著書に「<就活>廃止論(PHP出版)」「内定の原則(英治出版)」等。

お問い合わせ

採用メディアや、採用ツール、コンサルティングなどに関するご相談をお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ

資料ダウンロード

会社説明会ノウハウ集、就職活動調査による学生コメント集、企業調査や人事勉強会の資料など、採用お役立ち資料をダウンロードしていただけます。
資料ダウンロード

ジョブウェブについて

ジョブウェブは戦略人事を応援するパートナーです。
ジョブウェブについて詳しく知る