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「学生」のフィルターを外し、信じて任せる。それがガイアックス流の長期インターンシップ受け入れ術【人事インタビュー】Vol.18

新治 嘉章
新治 嘉章
2016年9月28日

他の人事が何を考えているのかを知りたい。
そのシンプルなニーズに答えるのが、本企画(人事インタビュー)です。

今回のテーマは「長期インターンシップ生に仕事を任せる上で意識すること」です。

今回は、長期インターンシップ生を現在なんと70名程度受け入れ(累計で500名超え)、しかも任せる仕事内容は、新規事業の立ち上げなど社員同様の仕事を任せ、結果的にそこから2017年に新卒入社予定が5名いるという、なにかと驚きが多いガイアックスさんの長期インターンシップについて、わたくし、ジョブウェブの新治 嘉章(しんじ よしあき)が採用責任者 藤堂さんにお聞きした内容をご紹介します。参考になる情報があれば、ぜひ、自社の採用活動にお役立て下さい。

それではどうぞ。

「学生」のフィルターを外し、信じて任せる。それがガイアックス流の長期インターンシップ受け入れ術【人事インタビュー】Vol.18


インタビュー

新治 長期インターンシップ生に裁量権ある仕事を任せようと思っても、いざ受け入れようとするとなかなか任せることに思いきれないこともあると思います。ガイアックスさんでは、なぜそこまでインターンシップ生を信頼できるのですか。

藤堂 1つは、歴代のインターンシップ生が残した実績が大きいことがインターンシップ生を信頼できる要因としては強いです。ガイアックスは1999年に創業した数ヶ月後から今までずっと長期インターンシップ生を受け入れています。1人もいなかった時期はありませんね。

新治 これまでどのような実績があるんですか?

藤堂 歴代でいうと、営業成績が社員も含めて、1位になったインターンシップ生は過去に何人もいます。他にも特殊なケースで言うと、シンガポールに子会社をつくって、現地の通信会社最大手と提携したインターンシップ生。3億円程度の資金調達を主導し達成したインターンシップ生もいます。こういった、期待を上回るような学生との出会いによって今がつくられています。

新治 それはすごいですね。インターンシップ生と接する上でのポリシーのようなものはありますか?

藤堂 学生やインターンシップ生というフィルターを外すことですね。

新治 と言いますと?

藤堂 例えばインターンシップ期間中に社外の人に「私はインターンシップ生です」と伝えるとしますよね。そうすると、それを聞いた人は成果が出た時には「インターンシップ生なのにすごいね」となるし、成果が出なかった時には「インターンシップ生だから仕方がないね」となる。そういう経験は、インターンシップ生にとっても受け入れ企業にとっても、何も良いことないと思うんですよね。

新治 はい。

藤堂 大事なのは、自分が社会から受ける評価をマイナスもプラスもダイレクトに受けること。それを学生であるというフィルターなしにすべて受け取れることだと思うんですね。フィルターをなくした上で成果を出すことができると、自分でも未来を変えられるんだ、社会の役に立っているんだという感覚が得られる。成果が出なかった時にクライアントや上司に怒られて、ちょっとでも手を抜いたらダメなんだとか、みんな本気なんだということを感じ取ることができる。そういうのが大事だと思うんですね。

新治 確かにそうですね。

藤堂 学生生活の中で、学生という身分を学生が使うことは普通だと思うんですよね。その身分を使って成功することにも意味はあると思います。ただ、それを企業で働く社会人が長期インターンシップとして受け入れる中で経験させてはいけない。それは社会人の責務だと思っています。

新治 学生という身分があったからこそ成果が出せた。そのことに気づけずに社会人になってから苦労する人がいますからね。

藤堂 学生の身分を使って成功した。そのことは良いとして、その身分を外した時に成功できるか。そこを考えさせること、経験させることが大事だと思っています。また、もう少し先、自分が事業を作って推進していく時を見据えてみると、上司や社内を見て仕事をするのはなく、社会にダイレクトに繋がった状態で社会を見て仕事をしていく感覚は可能な限り早く身につける必要があります。

新治 本当にそうですね。先ほどインターンシップ生が残された実績をお聞きしましたが、逆になかなか実績を出せないインターンシップ生もいるわけですよね。

藤堂 いますよ。でもその失敗があるからこそ成果を残せる。それはインターンシップ生も正社員も変わらないじゃないですか。だから長期インターンシップ生を受け入れる上では、失敗を許す耐性というか失敗に寛容になる企業文化が必要ですよね。特に新規事業領域で受け入れるならなおさらです。

新規事業の場合は、既存事業に比べると失敗を受け入れやすいと思います。すでに規模がお大きい事業だと一つの失敗で数億円が飛んでしまうかもしれない。その場合、インターンに任せると怖い、ということはありえますが、新規事業だと大失敗しても0になるだけなので、失敗額を渡す額でコントロールしやすい、ということはありますね。

新治 失敗を許す企業文化、これもガイアックスさんではインターンシップ生と正社員関係ないんでしょうね。

藤堂 そうですね。


解説

インタビューはいかがでしたでしょうか?

学生を長期インターンシップ生として受け入れる際に、学生やインターンシップ生というフィルタを外す。この姿勢は確かに学生にとっても、受入企業にとっても大切なことだと感じました。特に私たちが身を置く人材業界の新卒採用市場では多いのですが、学生が学生起業として新卒採用ビジネスを立ち上げることが毎年のようにあります。そこで感じることは、参入障壁が低いのでこの市場を起業経験として選ぶことは致し方ないと思うのですが、そこで成功した経験は社会ではあまり活かされないことが多い。そのことを理解した上で立ち上げて欲しいなと感じます。

学生というフィルターを外して関わること。これは、企業が長期インターンシップ生として受け入れる際や、ビジネスパートナーとして依頼する際に意識すべきことなのではと気づかせられるインタビューでした。

そして、最後におっしゃられた「失敗に寛容になる企業文化」言うは易し、行うは難しだと思いますが、まずは自分自身から変わっていくところから始まるのだと思います。ここでもインターンシップ生だから失敗に寛容になるのではなく、会社全体として形成していく必要があると感じました。

ガイアックスさんへのインタビュー記事は次回が最後です。

最後は、長期インターンシップ生を受け入れる際の細かい話です。実際に辞める人がいた時にどう対応するか、評価はどうしているかなどをお聞きしています。

http://company.jobweb.jp/post/a-118908


Jobwebではこれまでの新卒採用支援の実績を活かし、長期インターンシップの採用支援を行っています。インターンシップ生の受け入れに関するご相談などお気軽にご連絡ください。

http://www.jobweb.jp/f/matome04?o=seminar%20post&w=mpage04

藤堂 和幸(とうどう かずゆき)さん
ガイアックス藤堂さん

株式会社ガイアックス 管理本部 人事・総務部

京都大学 工学部 工業化学科卒。高校・大学時代は飢餓撲滅を目的とするNPOで活動。学生日本代表としてGlobal Youth Conferenceに派遣される。ガイアックスインターン中に京都にて200人規模の研究拠点立上げを行い、1年間広報・経理・営業・企画・開発等、幅広い業務に携わる。
2000年に入社後、Web企画コンサルティング、開発職、オンラインゲーム事業立ち上げ・運営等を経てアプリケーション保守・運用に従事。また並行して技術系新卒採用にも力を入れていたが2015年より人事・採用専任に。プライベートでは、愛用の自転車とともにサッカーのサポーターとして国内外問わず飛び回っている。

この記事を書いた人
新治 嘉章
新治 嘉章

株式会社ジョブウェブ 代表取締役社長

1984年3月 島根県大田市生まれ、千葉県柏市育ち。3児のパパ。2006年 株式会社ジョブウェブに採用コンサルタントとして入社。 スタートアップの新卒採用立ち上げや大手企業の幹部候補学生採用を支援。2013年7月より代表取締役社長就任し、就活の仕組みを変えるをビジョンに会社の変革に取り組んでいる。「仕事を楽しむ大人を増やす」が個人のコンセプト。

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