menu
ログイン
ログインするとより便利に!
会員登録がお済みでない方はこちらから
  1. トップ
  2. コラム
  3. 効果が出た施策だからこそ毎回変える。インターンシップの改良方法。【人事インタビュー】Vol.22

効果が出た施策だからこそ毎回変える。インターンシップの改良方法。【人事インタビュー】Vol.22

新治 嘉章
新治 嘉章
2017年2月2日

他の人事が何を考えているのかを知りたい。
そのシンプルなニーズに答えるのが、本企画(人事インタビュー)です。

今回のテーマは「インターンシップの改良方法」です。

今回は、インターンシップ参加者の口コミによる波及効果を生み出すことに成功しているアイ・エム・ジェイさんのインターンシップ。わたくし、ジョブウェブの新治 嘉章(しんじ よしあき)がインターンシップの企画に携わられている現場社員の太田さん、赤石さんと採用担当者の宇野さんにお聞きした内容をご紹介します。参考になる情報があれば、ぜひ、自社の採用活動にお役立て下さい。

それではどうぞ。

効果が出た施策だからこそ毎回変える。インターンシップのグロース方法。【人事インタビュー】Vol.22


インタビュー

新治 インターンシップに限った話ではないですが、成功体験というものはやっかいなものだと思います。過去に実施したインターンシップでの成功体験が足かせになって、それ以降、インターンシップの改善活動が止まってしまうケースがあります。

太田 わかります。

新治 過去に成功したインターンシップであっても、時が経つにつれて、競合がより魅力的なインターンシップを仕掛けてくるので、相対的に魅力は低下し、年を追うごとに成果が出なくなっていくんですよね。アイ・エム・ジェイさんの場合はいかがですか?

太田 インターンシップの内容は常に改善しています。私たちの場合は、インターンシッププログラムの内容を毎回変えています。

新治 本当ですか?! すごいですね。どうしてインターンシップのプログラムを毎回変えているのですか?

太田 毎回変えている理由は2つあります。1つは、私たちが実際の業務の中で参考にしたいこと、試してみたいことをテストできるようにインターンシップを設計しているからです。テストしたいことはたくさんあるので、毎回インターンシップの内容を変えています。

新治 なるほど。

太田 もう1つは、学生ニーズに合うようにインターンシップの内容を設計しているからです。私たちは、インターンシップ実施前に参加者との面談を通じてインターンシップに対する学生のニーズを聞き、その学生ニーズに合わせてインターンシップの内容を企画・設計しています。

新治 参加者に合わせてプログラムを変えているんですか?

太田 そうですね。

赤石 たとえば、ある回のインターンシップでは、「自分がどうしていきたいのかわからない」「そもそも自分は働きたいのかもわからない」という学生ニーズが見えてきたので、参加者が「何をして働きたいのか」を一緒に見つけていくことをインターンシップの内容に反映しました。

新治 はい。

赤石 また、ある回のインターンシップでは、「自分たちが学んでいることや経験してきたことが、企業に入ってからどのように活かされるかわからない」という学生ニーズを認識できたので、「自分自身が勉強や経験してきたことがビジネスにどう活用されるか?」というテーマでインターンシップの内容を設計しました。

新治 それは素晴らしいですね。インターンシップ参加者の口コミによる波及効果が生まれるのも納得です。インターンシップ実施前の参加者との面談は、どのタイミングで実施されていたのでしょうか? 1ヵ月前ぐらいでしょうか?

赤石 1~2週間前からですね。

新治 なんと! インターンシップ開催の1~2週間前に聞いた内容をプログラムに反映していくスピード感はすごいですね。

太田 ただ、インターンシップを開始してから、学生の生の反応や学生のパフォーマンスを見ながら、インターンシップの内容をチューニングしていくこともありますよ。

新治 インターンシップ実施中にプログラムを変えるのですか?

太田 はい。例えば、アグレッシブというか、少し重めなプログラムを準備していても、途中で学生が思っていた以上に疲れていたら順番を変えるとか、そもそもやらないとかですね。インターンシップのプログラムを決めすぎてしまうと学生が柔軟に動けなくなってしまうので、学生には柔軟に動いてもらって、私たちは「こういうことが起きたらこっちに変えたほうがいいのでは」という風にひたすらピボットをしています。

新治 学生の状況や変化はどのようにして把握されていますか? やはり、実際に学生と接する中で観察するのでしょうか?

赤石 それも大事ですが、日報を書いてもらっています。それも形式に沿って書くのではなく、取り組んだことの報告の他に、「すっきりしたこと」「もやもやしたこと」を書いてもらっています。

太田 ユーザーの本音を聞く設計ですね。本質的な欲求とかを探り出してサービスをつくる手法です。

新治 日報の工夫は確かにできそうですね。他にも工夫されていることはありますか?

太田 とにかく可視化することが大事です。議論したり、ちょっとした不満が言葉に出てきても文字に起こさないと忘れてしまいますから。

新治 わかります。

太田 日報を書くことも可視化の一つの手法ですが、日報の場合は「自分が思い出せたこと」しか書けないという限界があります。なので「自分が思い出せないこと」を可視化させるためには、日報とは違った工夫が必要になります。

新治 例えば?

太田 例えば、学生がチーム内で議論をする時に、付箋を使ってもらうようにすると良いです。付箋には、学生自身が自分でも思い出せないような瞬間瞬間の思考の産物が記録されています。その付箋に書かれている内容を読むと「学生はこんなことを考えていたんだ」と気づけますし、その気づきによって、翌日以降のプログラムをチューニングできることもあります。

新治 なるほど。

赤石 弊社のインターンシップの期間は2週間です。大学が休みの時期に実施しています。学生には様々な選択肢がある中で、私たちのインターンシップに来ていただくわけです。夏休み中であれば海外旅行という選択肢もあるでしょう。ですから、心構えとしては、海外旅行よりも面白いものにしたい、価値ある機会にしたいと考えています。


解説

インタビューはいかがでしたでしょうか?
インターンシップのプログラムを参加学生に合わせて毎回変えるということを自社に取り入れることはできそうでしょうか。多くの方は難しさを感じるのではと思います。

インターンシップを実施する場合、タイムラインやプログラムを作り込み、それを参加学生や運営メンバーが変わっても同じクオリティを出せることに重きが置かれているのではと思います。
アイ・エム・ジェイさんでは、プログラムは作り込まず、学生のニーズや実施中の状況によってどう対応し、どうプログラムを変えるか。その状況をふまえて柔軟に対応するところが考え込まれているように感じました。

インターンシップを実施し続けるのであれば、毎回同じことをやるのではなく、より良い成果か出るように自社ならではの工夫を加えていくことを考えられてみてはいかがでしょうか。

次のインタビューでは、「学生視点に立った説明会設計」をテーマに、アイ・エム・ジェイさんがインターンシップ参加者を説明会につなげる工夫についてお話を伺いました。

https://company.jobweb.jp/post/a-119294


プロフィール

アイ・エム・ジェイ採用チームの皆様

太田 文明(Bunmei Ohta)さん  写真左
株式会社アイ・エム・ジェイ R&D室 マネージャー/リードストラテジスト HCD-Net認定 人間中心設計専門家 UX戦略およびサービスデザインにおける全工程的なコンサルティング、国内におけるサービスデザイン・プロジェクトの先進研究、手技法およびプロセスの開発を主な業務とする。

赤石 あずさ(Akaishi Azusa)さん  写真中央
株式会社アイ・エム・ジェイ R&D室 ファシリテーター/デザインリサーチャー サービスデザイン・プロジェクトにおける調査分析業務に従事。ネットアンケートからインタビュー、行動観察まで幅広くデザインリサーチの設計・実査に携わる。

宇野貴嗣(Uno Takatsugu)さん  写真右
株式会社アイ・エム・ジェイ 人材戦略本部 新卒採用・中途採用を担当し従来型の採用ではなく、サービスデザインをベースにした相互理解が深まる選考やイベントを多数企画。2015年の新卒採用選考「落ちたら、採用します。」でグッドデザイン賞を受賞。

書籍のご紹介

Web制作者のためのUXデザインをはじめる本

体験のデザインって、こういうことか!8ステップではじめるWebのUXデザイン!
本書は、実際に大手デジタルマーケティング会社でUXデザインを実践してきた執筆陣が、Web制作者が知っておくべき、UXデザインの「基本」から「ユーザビリティ評価」「プロトタイピング」「構造化シナリオ」「ユーザー調査」「カスタマージャーニーマップ」「ユーザーモデリング」「組織導入」までを、8つの章に分けて解説していきます。

この記事を書いた人
新治 嘉章
新治 嘉章

株式会社ジョブウェブ 代表取締役社長

1984年3月 島根県大田市生まれ、千葉県柏市育ち。3児のパパ。2006年 株式会社ジョブウェブに採用コンサルタントとして入社。 スタートアップの新卒採用立ち上げや大手企業の幹部候補学生採用を支援。2013年7月より代表取締役社長就任し、就活の仕組みを変えるをビジョンに会社の変革に取り組んでいる。「仕事を楽しむ大人を増やす」が個人のコンセプト。

お問い合わせ

採用メディアや、採用ツール、コンサルティングなどに関するご相談をお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ

資料ダウンロード

会社説明会ノウハウ集、就職活動調査による学生コメント集、企業調査や人事勉強会の資料など、採用お役立ち資料をダウンロードしていただけます。
資料ダウンロード

ジョブウェブについて

ジョブウェブは戦略人事を応援するパートナーです。
ジョブウェブについて詳しく知る